走り方を身に付ける

当たり前の話ですが、フォームは重要です。
もちろん、速くラクに走るために重要だという側面もあります。
それ以上に重要なのは、正しいフォームは故障をしにくいということです。
膝や足首に故障をかかえるランナーは多いですが、それは膝や足首に負担のかかるフォームで走っているからです。

とはいえ、フォームは人による部分もあり、正しいフォームを身に付けることは簡単ではありません。正確には、「その人の体格・体重・筋力特性なりの正しいフォーム」が目的となるでしょう。

私が走り始めた当初、フォームを気にすることはありませんでした。
その後、いろいろなランニング本を読み、腰を高く保つ、肩甲骨を寄せるなど、共通で書かれていることを意識するようになりました。

1つ、最も役にたった本を挙げるとすれば、マンガ家みやすのんき氏のこの本です。
走れ! マンガ家ひぃこらサブスリー 運動オンチで85kg 52歳フルマラソン挑戦記! 


「やるっきゃ騎士」「冒険してもいい頃」などなど、多感な時期にさんざんお世話になったみやすのんき先生。まさかアラフォー超えても(別の意味で)お世話になるとは思いませんでした。

詳細は読んでいただければいいのですが、1つ苦言を。
この本は、フォームを詳しく解説しようとしすぎていて、かえってわかりにくくなっている部分もあると思います。
腕、上半身、腰、股関節、足首、接地...、初心者は意識するポイントが増えれば増えるほど、フォームはいびつになります。
ずばり、まずは「股関節」だけを意識しましょう。具体的には、脚の付け根、腰骨の左右についている大転子とその周りの腹筋部分です。股関節・大転子・腹筋は一体のものという意識でかまいません。その一体の部分から脚がふりだされ、反対側の脚がすばやくひきつけられる、そのイメージだけで十分です。
股関節や大転子は、ドリルなどをやっていないうちは意外に思い通りに動かしにくいものです。腹筋と一体と考え、腹筋に連動して動くと考えると意識しやすくないります100kmマラソン世界記録保持者・砂田貴裕さん「腹で走れ」というのも同じ感覚だと思います。

もし足首に故障癖があれば、接地も意識した方がいいかもしれません。外側から柔らかくつくイメージです。足音がぱたぱたうるさいランナーは走りにムダがあります。

少なくとも、「股関節・大転子・腹筋」と、場合によっては「接地」、その2点を意識するだけで十分速くなると思います。

重要なのは、スピード練習の時もロング走の時もそのフォームをくずさないことです。もし、ロング走の後半に疲労でフォームを保てないときは、練習を途中で切り上げるべきです。変なフォームで走り続けてしまうと、そのクセを身体が覚えてしまいます。

また、最初はピッチを意識しましょう。私の場合はジョグでもペース走でも180/分~190/分程度です。遅い人はやはりピッチが少ないことが多いです。



 

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