重心と接地位置~パワーポジションを考える

いつものコースをジョギングをしていると、高頻度で足音をぱたぱた響かせながら走っている人を見かけます。一見ダイナミックなフォームだったりしますが、たいていこういう人はロング走の後半バテるタイプです。中には、フォームはそれほど大きくないのに足音だけがうるさい人もいます。
私はふだんイヤホンをつけて走りますが、フォームを確認したいときにはつけずに自分の足音を確認します。正しい重心で柔らかく足の外側(小指側)から接地していればほとんど足音は起きません。

正しい重心とは、身体の真下に足が接地するフォームです(走っている時は少し前くらいのイメージで、接地の瞬間に真下になるくらい)。これが足の負荷を減らし、地面の反発力をもらうことのできるパワーポジションです。
足音がうるさい人はヒザから下を前に出し、身体の前で接地していることが多いです。これは筋肉に余分な負荷をかけます。

足は筋肉量があるので、前で接地しても短距離であればそれほど負荷に気付きません。しかし、長い距離ではその負荷がじわじわ効いてきます。
たとえば下のようなポーズをとって4本の手足で仰向けに歩いてみてください。


左と右、どちらのようなポジションが腕に負荷がかかるかすぐにわかります。もちろん腕が前に出た右の方が疲れます。
腕は足に比べて筋肉量がないので、負荷をごまかしきれないのです。

パワーポジションを意識するだけで足の負荷が減り、ロングの後半までしっかりねばれるようになります。自分も30km走などの長い練習や全力スピード走ではフォームが乱れることもあり、定期的にイヤホンを外してチェックしています。

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